●韓国初建造のLCO2船建造開始

 韓国HD現代グループのHD現代尾浦造船は8月9日,韓国の造船所で初となるLCO2(液化CO2)輸送船のスチール・カット式を実施したと発表した。ギリシアのキャピタル・マリタイム&トレーディング社向け4隻の第1船で,積載量22,000立方メートル,全長159.9メートル,幅27.4メートル,深さ17.8メートル,耐氷構造を有し,既発注のLCO2船では世界最大。4隻は来年11月から2026年下期までに引き渡される。船体内にマイナス55度で5気圧を維持するバイローブ型貯蔵タンク(円筒タンク2本を一体化)3基を装備し,LCO2のほかLPG,アンモニアなどにも対応。陸上電源供給装置やSCR装置を採用し,改造によるアンモニア燃料化も想定している。

                            (HMD)