●鳥羽商船高専向け練習船「鳥羽丸」進水!

 三菱重工グループの三菱重工マリタイムシステムズは10月8日,鳥羽商船高等専門学校向け練習船の命名・進水式を玉野本社工場で実施した。国立高等専門学校機構の谷口功理事長が「鳥羽丸」と命名,次いで鳥羽高専商船学科5年の谷結野さんと山口なづなさんが支綱を切断した。艤装工事,試運転などを経て2025年3月に引き渡され,航海実習や運航,海洋関系の調査研究,各種の教育・地域支援活動などに従事する予定。約370総トン,全長56.34メートル,幅10.6メートル,深さ5.8メートル,航海速力12.5ノット,定員60名。去る6月に退役した先代鳥羽丸(244総トン,1994年三井造船建造)の代船で,本船が4代目。2代続けて玉野で建造された。減揺タンクや動揺抑制型の船首形状を採用,「自律運航システム」や「リアルタイム通信装置」を備え,学校からの遠隔操作も可能になるという。

                            (三菱重工)