わが国造船大手のジャパンマリンユナイテッド（JMU）と今治造船は11月29日，資本提携と業務提携について，基本合意書を締結したと発表した。内容は，①今治造船がJMUの新発行株式を引き受ける，②LNG運搬船を除く商船を対象とした共同営業設計会社の設立と今治造船とJMUの将来の生産体制の効率化，について検討を進めるというもの。LNG船については，今治造船が三菱重工業グループと2013年からLNG船の営業・設計合弁会社を運営しており，対象から外れた。今後は提携の具体的方法，内容や条件，日程などのほか，共同営業設計会社の設立方法や業務内容といった詳細を定めた最終契約の2019年度内締結を目標とし，必要な諸手続き完了後に実行される予定。これにより，建造能力で世界３位の造船グループが誕生することとなり，中国および韓国で進みつつある造船会社の統合再編の中，きびしい競争環境における商船事業の国際競争力の強化を図る。