まるでラピュタ? 臥蛇島灯台
群発地震への警戒が続く鹿児島県トカラ列島に所属する臥蛇島(がじゃじま、屋久島の南西約80キロ)の北西端には灯台が設置され、東シナ海を航行する船舶の道しるべとなっているが、同灯台は昨年9月の台風に起因する落雷により消灯、その後も荒天などにより復旧が遅れ、去る3月16日、ようやく再点灯した。
鹿児島海上保安部は、交通部の職員が島に上陸し、灯台を復旧させるまでの動画を先頃海上保安庁のツイッターにアップしたが、切り立った断崖上の草地、植物に覆われた廃墟の中にたたずむ灯台のドローン映像は、さながら天空の城の遺構を見下ろしているかのようで興味深い。
かつては有人の島だった臥蛇島は1970年に全島民が移住して無人の島となったが、戦前の1940年に灯台が点灯、戦災により一時期消灯するも1955年から運用が再開された。被災前はドーム状の天蓋を備えたクラシカルな姿をしていたが、復旧後は円筒形の構造物となり、燈器も現在はLED化されている。
#鹿児島海上保安部 所管の「#臥蛇島 #灯台 」は、鹿児島県 #トカラ列島 の臥蛇島にあります。事故のため消灯し、冬場の海上荒天などにより復旧までに時間を要しましたが、その時の作業の様子を撮影したので是非ご覧ください。今後も船舶航行の安全のため灯台を全力で守っていきます。#十島村 pic.twitter.com/CJ4oIj6vqr
— 海上保安庁 (@JCG_koho) April 13, 2021