デンマークのアプサロン級に曳航ソナー

 デンマーク軍の装備部門DALO(Defence Acquisition and Logistics Organisation)は,同国海軍のアプサロンAbsalon級フリゲイト,アブサロン(F341)とエスベアン・スナーレEsbern Snare(F342)に追加装備する曳航ソナーを,アトラス・エレクトロニク製の低周波アクティブ曳航ソナーACTAS(Active Towed Array Sonar)の採用を決めた。選に漏れたのはタレス案。
 アプサロン級への曳航ソナー装備構想は,2020年に話が始まっていた。しかし,2022年に発生したロシアのウクライナ侵攻と,その後のスウェーデンとフィンランドのNATO加盟を受けて,要件見直しが発生した。この見直しは,当初の構想よりも北大西洋での対潜戦任務に重点を置くのが主眼で,そこで2023年6月に,いったん計画をキャンセルして仕切り直しとなっていた。
 アプサロン級は,もともと多目的支援艦と呼ばれていたが,2020年にフリゲイトへの種別変更を実施した。曳航ソナーの追加装備も,同級を水上戦闘艦として再定義する動きの一環といえる。現在はバウ・ソナーしか装備していない。(Naval News 2025/3/3)