フランスが水上戦闘艦戦力を増強する意向

 フランス海軍は昨今の安全保障情勢を受けて,第一線の水上戦闘艦戦力を15隻から18隻に増勢する意向。ただし実現には,内閣と議会の承認が必要である。
 15隻の内訳は,FREMM(Frégate Européennes Multi-Missions)計画の下で建造したアキテーヌAquitaine級が8隻,ホライズン計画の下で建造したフォルバンForbin級が2隻,それと第一線戦力とは見なされていないがラファイエットLa Fayette級が5隻ある。ラファイエット級は,同数のFDI(Frégates de Défense et d’Intervention)ことアミラル・ロナルクAmiral Ronarc’h級で代替する計画が進んでいるが,全艦が出揃って代替が完了するのは2032年の予定であり,しばらく先の話。そのため当面は,ラファイエット級の能力向上改修を実施してつなぎとする。
 今回,追加の話が出た3隻は,アミラル・ロナルク級の追加建造となる模様。(Naval News 2025/2/25)