大きく変容した西之島

昨年12月、1年半振りに活動を開始した西之島は、その後6月後半には大規模な噴火を繰り返すようになったが、8月下旬以降は落ち着きを見せている。だがその姿は驚くほど変容していた。
 
① 6月19日
 
この写真は海上保安庁の航空機が大規模噴火が始まって間もない6月19日に撮影したもので、噴煙を上げる火砕丘はまだ綺麗な円錐形を成している。
 
しかし繰り返される噴火と大量に流れ出す溶岩により、海岸は最大600メートルも沖合に延び、火口の直径は2.5倍以上も広がった。
 
 
② 9月5日
 
この写真は同じく海保航空機が9月5日に撮影した近影で、噴煙はほぼ収まっているが、火口内にはまだ高温の部分があり、冷えた溶岩が露出していた島の表面は火山灰に覆われている。島の周囲には変色域も広がっており、活動が再び活発化することも十分ありうるという。