独126型FF2隻の追加建造が決定
ドイツ海軍は,ニーダーザクセンNiedersachsen級こと126型フリゲイト4隻
の建造を計画している。先月号で既報のように,1番艦ニーダーザクセン
(F226)は6月3日にペーネ造船所で起工式が行なわれており,2028年の引渡
しを予定している。ただし同級にはインフレに起因するコスト上昇の問題が生
じており,国防省は議会に対して3億2,000万ユーロの予算上積みを求めた。
そうした中,6月12日に独連邦議会の予算委員会が,2隻を28億ユーロで追加
建造する件を承認した。さらにサービス業務や機材に関する3億ユーロの追加
もあり,総額31億ユーロの上積みとなる。ただしこれには付帯条件があり,前
述の上積み分3億2,000万ユーロについて,国防省が関係各社の間で公平に配
分するための交渉を行なうよう求めた。その交渉で満足のいく結果が得られな
ければ,追加建造も行なわないとしていたが,無事に交渉が成立。6月19日
に,2隻の追加建造とサポート業務に関する契約を締結する運びとなった。追
加の2隻は2033年と2034年に納入の予定。(Naval News 2024/6/13,Damen
Naval 2024/6/19)