米FFG(X)に関する最近の動向
米海軍の研究開発・調達担当次官を務めるニコラス・ゲルティン氏が12月11日に,FFG(X)ことコンステレーションConstellation級フリゲイトについて,「(遅れている)設計の確定は2025年5月に達成できる見込み」と発言した。1番艦コンステレーション FFG-62は2026年の納入を予定していたが,設計確定の遅れなどが原因で,3年ほど遅延するとの話が取り沙汰されている。その背景には,生残性や成長余地に関する要件を満たすために大幅な設計変更が求められた事情がある。外見や基本配置は,ベースになったイタリア海軍のFREMM(Fregate Europee Multi-Missione)フリゲイト,カルロ・ベルガミーニCarlo Bergamini級と類似しているが,詳細は大きく異なるものになっているという。
なおFFG(X)はフィンカンティエーリ・マリネット・マリーンが建造を担当しているが,セカンドソースを加える計画があり,11月に情報照会(RfI)が発出された。
カルロス・デル・トロ米海軍長官は12月17日に,コンステレーション級の8番艦FFG-69の艦名がジョイ・ブライト・ハンコックJoy Bright Hancockに決定したと発表した。この艦名は,米海軍で初めての女性士官にちなんだもの。(USNI News 2024/12/13,Naval News 2024/11/22,Stars and Stripes 2024/12/17)