西之島の警戒範囲が縮小

気象庁は12月18日、西之島の活動が低下したとして、警戒範囲を火口から半径1.5キロに縮小したが、これを受けて海上保安庁も航行警報の警戒範囲を1.4浬から0.9浬に縮小した。
 
基準点は火口なので、島の北から東にかけての警戒ラインは陸上になるが、沿岸部の海底状況が不明で(溶岩の流出で浅くなっている可能性がある)、急速に冷却された海岸部の溶岩は崩れやすいことから、警戒範囲外であっても船舶の接近は推奨されていない。
 
今年6月から大規模な噴火を続けていた西之島は、8月下旬以降ようやく活動が沈静化したものの、11月に撮影された熱画像では火口内は高温の状態が続き、噴気も確認されているので、噴火が再開する可能性があるとして気象庁は注意を呼びかけている(西之島は2013年の噴火以降も、3度沈静化と噴火を繰り返している)。