昨年12月３日に日本海事協会から船級を取得し，正式に運航が可能となった“すいそ ふろんてぃあ”は，その後12月24日に荷役実証ターミナル「Hytouch神戸」を出航，１月20日，豪ヴィビクトリア州ヘイスティングス港の液化水素積荷基地に到着した。同地で水素の積荷作業や本船各種機器の点検を実施後，１月28日帰国の途に就き，２月中～下旬に日本到着の予定。この事業は，NEDO（国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構）の「未利用褐炭由来水素大規模海上輸送サプライチェーン構築実証事業」として，川崎重工，岩谷産業など７社が参画するHySTRA（技術研究組合CO2フリー水素サプライチェーン推進機構）が実施しているもので，液化水素を国際間で輸送する世界初の大規模な取組み。2030年頃の商用規模の液化水素サプライチェーン実現に向けた成果が期待される。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　豪州到着時のシーン。（川崎重工）