宮崎カーフェリー25年振りの新造船の２番船“フェリーろっこう”が，去る３月30日，内海造船因島工場で進水した。式では映画監督の河瀬直美さんが支綱切断を行なった。引き続き艤装工事を進め，来たる９月に引渡しの予定。現有の“こうべエキスプレス”（11,933総トン，1997年竣工）を代替する。約14,200総トン，6,030重量トン，全長194.0メートル，幅27.6メートル，航海速力23.1ノット，船客定員576名，車両搭載数12メートル・トラック163台，乗用車81台。球状船首および船尾双胴船型を採用し，推進性能と耐航性を向上したほか，フィン・スタビライザーやバウ・スラスターに加え，リアクション型バルブ付きマリナー・シリング舵を２基備え，操船性を向上した。本船の進水直前の28日，１番船“フェリーたかちほ”が竣工した。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（内海造船）