セレブリティ・クルーズの新船セレブリティ・ビヨンドCelebrity Beyondが，去る４月６日，仏アトランティーク造船所で引き渡された。エッジ・クラスの３番船だが，先の２隻より大型化されて全長を約20メートル延伸，１デッキを追加し，公室設備の拡張やキャビンの増設が図られた。141,420総トン，全長326.5メートル，幅39.0メートル，吃水8.5メートル，主機ディーゼル・エレクトリック（ディーゼル５基，電動機２基），ポッド型推進器２基，総出力71,949馬力，船客定員3,260名。やや後退気味の船首形状は「パラボリック・ウルトラバウ」と称し，操船性や燃費効率に寄与するとされる。このあと同所を４月15日に出航，21日にサウサンプトンに入り，27日からバルセロナに向けデビュー・クルーズに就いた。夏期は地中海で運航し，10月にカリブ海に移動する予定。なお今回のセレモニーは，クルーズ業界では2020年のCOVID-19パンデミック以来初の対面による引渡し式であった。

                                                                               （CHANTIERS DE L’ATLANTIQUE）