●日本マリン運航の鉱硫船「鉱硫」のローターセイル取付けへ

 JX金属グループのパンパシフィック・カッパーは,8月10日,大手鉱山会社BHPおよびノルウェーのノルスパワーとの間で,海上輸送時のCO2削減プロジェクトに合意したと発表した。センコー・グループの日本マリン(センコーとJX金属共同出資)が運航する鉱硫Koryuにローターセイル搭載の検証を行ない,来年第3四半期中に搭載を予定する。実現すれば,スープラマックス型撒積船では世界初のローターセイル搭載事例となる。イメージではデッキ・クレーン4基のうち1基を外して取り付けている。本船は銅精鉱と硫酸を輸送できる特殊船(53,762重量トン,2013年今治造船建造)で,世界でJX金属グループのみが運航し、年間約15万トンの銅精鉱と約10万トンの硫酸を日本~チリ(BHPのチリ鉱山)間で輸送している。

                         (JX金属)