●液化CO2輸送の実証試験船起工
三菱造船は10月7日,NEDOの「CCUS研究開発・実証関連事業/苫小牧におけるCCUS大規模実証試験/CO2輸送に関する実証試験」で活用する液化CO2(LCO2)輸送実証試験船の起工式を,三菱重工下関造船所で行なった。長さ72.0メートル,幅12.5メートル,吃水4.55メートル,タンク容積1,450立方メートルで,2023年度後半にCCUS(Carbon dioxide Capture, Utilization and Storage)目的のLCO2輸送船として引き渡される。事業受託者のうち(一財)エンジニアリング協会が山友汽船から用船し,LCO2の舶用タンク・システムを搭載し運用。川崎汽船,日本ガスラインおよびお茶の水女子大学は,本船が輸送するLCO2の圧力制御・安定性の研究開発や実証試験方案作成などを同協会から再委託され,CO2の安全かつ低コスト輸送の開発と実証などを行なう。
(三菱造船)