●EVタンカー2番船とハイブリッドEV船が進水
旭タンカーは1月17日,昨年就航した世界初の電気推進タンカー“あさひ”の2番船の進水式を,小松島の井村造船で実施したと発表した。本船は“あかり”と名付けられ,来たる3月下旬の引渡し後は,東京湾内で1番船とともに舶燃料供給船(バンカー船)として就航する。約499総トン,全長62.0メートル,速力約10ノット。また翌18日には,本田重工佐伯工場でハイブリッド電気推進貨物船の進水式を実施したと発表。この船は“あさひ”と同じくe5ラボが企画した標準ハイブリッド電気推進船“ROBOSHIP”デザインの貨物船で,従来型ディーゼル主機に替えて大容量蓄電池と発電機の組合せで推進モーターを駆動,ツインスケグ船型により推進出力を従来船より20パーセント削減することで航行中のCO2排出を削減,さらに荷役,離着桟,入出港など港湾オペレーション時のCO2フリー航行を実現する。約496総トン,全長71.89メートル,速力約11.8ノット。船名は“あすか”で,来たる4月の引渡しを予定し,就航後は主に木質バイオマス燃料の海上輸送を行なう。
(旭タンカー)