●わが国初の液化CO2輸送実証実験船進水
NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)が実施する液化CO2(LCO2)輸送の実証試験船が,3月28日,三菱重工下関造船所で進水した。研究開発と運航を担うENAA(一般社団法人エンジニアリング協会)と川崎汽船などが同日発表した。進水式には経産省やNEDO,船主の山友汽船ほかの関係者が参列し,船舶管理・運航を担当する日本ガスラインの石崎会長夫人の石崎典子さんが支綱を切断した。ただし船名は未定で,後日関係者で決定する。2023年度後半に竣工し,NEDOの「CCUS研究開発・実証関連事業/苫小牧におけるCCUS大規模実証試験/CO2輸送に関する実証試験/CO2船舶輸送に関する技術開発および実証試験」に従事する。全長72.0メートル,幅12.5メートル,吃水4.55メートル,タンク容量1,450立方メートル。
(三菱重工)