●世界初の電気運搬船「X」の詳細設計発表

 自然エネルギーの普及を目指すパワーエックスは5月25日,蓄電池で電力を海上輸送する世界初の電気推進電気運搬船の詳細設計を発表した。コンテナ型バッテリー・ユニット100個搭載型「Power Ark 100」シリーズの1番船になり,船名は「X」と称する。8,000総トン,長さ140メートル,幅18.6メートル,吃水6.0メートルで,コンテナ型船舶用電池ユニット96個を搭載(合計241MWh)し,300キロの航続距離がある。2025年の完成を目指し,翌年から国内外で実証実験を実施する。同日は電気運搬船の所有・販売,海上送電オペレーションを担う新会社「海上パワーグリッド」の設立(本年第3四半期中)を発表し,合わせて電気運搬船を用いた送電実証実験について,九州電力および横浜市港湾局とそれぞれ覚書,連携協定書を締結したことも発表した。

                          (パワーエックス)