超大型コンテナ船(ULCS)「ONEイノヴェーション」デビュー
わが国初建造の24,000TEU型ULCS,ONEイノヴェーションONE Innovationが,6月2日ジャパン マリンユナイテッド(JMU)呉事業所で竣工し,同4日から邦船3社のコンテナ船事業統合会社オーシャン・ネットワーク・エクスプレス(ONE)の運航で,「ザ・アライアンス」のアジア~欧州航路FE3に就航した。本船は世界最大級の24,000TEU超型6隻シリーズの1番船。JMUと今治造船のコンソーシアムで受注しており,両所初の共同設計船としてJMU呉,今治造船西条工場および同丸亀事業本部で2隻ずつ建造される。235,311総トン,223,200重量トン,全長399.95メートル,幅61.40メートル,深さ33.20メートル,吃水16.50メートル,主機三井MAN-B&W 9G95ME-C10.6型ディーゼル1基,1軸,コンテナ積載数24,136TEU,定員34名,船籍リベリア(出力,速力は非公表)。高効率を追求して開発された最適船型,JMU独自の省エネデバイス,最新の電子制御エンジン,SOxスクラバーなどにより,燃費性能と環境性能をアップしたほか,空気抵抗を減らす「Bow Wind Cover」を備え,カバー内側の係留デッキ上へのコンテナ積載を可能として積載性も向上した。安全性向上のため極厚高強度鋼板の脆性亀裂伝播停止技術を,20,000TEU超の船として世界で初めて適用している。
(JMU)