●日本郵船で風力推進アシスト装置を導入へ

 日本郵船は7月24日,グループのNYKバルクシップ(アトランティック)が保有する撒積船に風力アシスト装置を導入すると発表した。オランダ,エコノウインド社の「VentoFoil」(ヴェントフォイル)と称する翼状の装置で,翼に開けられた吸込口から風を取り込み,翼両面の気圧差を増幅させて推進力を得る仕組み。20フィートのフラットラック・コンテナを土台に高さ約16メートルの翼を設置する。小型のため荷役の邪魔になりにくく,搭載や移設が容易なのが特徴。2024年ごろに設置の見込み。同船は米穀物メジャー,カーギル傘下のカーギル・インターナショナル社への長期輸送に従事し,航海中の気象・海象や同装置による推進力などのデータを収集,同社と協力して効果計測を行なう。風力アシスト装置の導入は日本郵船グループでは初めて。

                           (日本郵船)