●「商船三井さんふらわあ」がスタート
10月1日にスタートした商船三井さんふらわあ(本社:東京都千代田区)が,営業開始に当たり9月29日都内で会見を開き,新会社の概要,経営方針,脱炭素社会に向けた取組みなどを発表した。商船三井傘下のフェリー2社,商船三井フェリーとフェリーさんふらわあを統合した同社は,6航路15隻を擁する日本最大のフェリー・内航RORO船運航会社となった。社長の牛奥博俊氏は商船三井グループ執行役員を兼任,グループの総合力を生かし自律的で迅速な意思決定を実現していくとし,背景にある人口減による競争激化,投資増大などによる経営資源結集の必要性を挙げ,物流・旅客両面で約30パーセントの業界トップシェアとなり安定したサービスを展開するとした。新造船建造では神戸〜大分,東京〜博多,東京〜苅田各航路の代替船について積極的な投資を計画しており,現時点では脱炭素に向けLNG燃料船が有力と述べた。統合にあたり“太陽に守られて,ひとつに”をスローガンに掲げ,一つの“さんふらわあ”として歩み始める従業員の気持ちを込めたことを明かした。