●川崎近海汽船のRORO船営業航海で自動運航実験成功
川崎汽船と川崎近海汽船は11月27日,日本財団が推進する無人運航船プロジェクト「MEGURI2040」の一環として,既存RORO貨物船の営業運航で自動運航システムの海上実証実験(PoC:Proof of Concept。試作開発前段階の検証プロセス)を成功させたと発表した。実験は川崎近海汽船運航の第二ほくれん丸(11,413トン,2016年竣工)に自動運航システムを搭載,日立港と釧路港間往復約1,600キロで10月1日から3航海行なわれ,自動運航システムによる認知・分析・判断の高精度での実行を確認,避航が必要なシーンで相手船を安全に避けうる避航ルートの提案・操舵制御がなされた。今後はデータを元に自動運航システムをより高度化していく。
(川崎汽船)