●スペインのLNG燃料双胴高速カーフェリー「マルガリータ・サラス」進水!
去る12月14日,スペイン最大のフェリー会社バレアリアの新しいLNG燃料双胴高速カーフェリー,マルガリータ・サラスMargarita Salasが,同国北部アルモン造船所ヒホン工場で進水した。本船は2021年に竣工したエレノア・ルーズヴェルトEleanorRoosevelt(12,262総トン)の姉妹船で,同船に続くバレアリアで2隻目の新造LNG燃料高速フェリーだが,1番船より主機出力を10パーセントアップし,旅客用デッキを1層追加している。12,769総トン,全長123メートル,幅28メートル,航海速力35ノット,船客1,200名,乗用車400台積載。ヴァルチーラ製二元燃料(DF)機関31DF 型を4基搭載し,出力は1基当たり9,600kW(1番船は8,800kW),ウォータージェット推進器4基で航走。動揺安定システム,フローティング上構による振動・騒音抑制に加え,停泊中の陸上給電システムも装備する。竣工は2024年夏とされ,バレアレス諸島航路に就航する予定。船名はスペインの生化学者・分子遺伝学者から取られた。
(BALEÀRIA)