スウェーデンのステナROROが連続建造している「E-フレクサー」型10番船アラースーインオウAla’suinuが，２月７日，中国の招商局金陵船舶（威海）造船所で引き渡された。本船はカナダのマリーン・アトランティックが長期チャーターし（購入オプション付き），６月からノバスコシア半島～ニューファンドランド島航路に就航する。37,807総トン，全長202.9メートル，幅27.8メートル，主機二元燃料ディーゼル２基，航海速力23ノットで，船客定員1,000人，貨物車両レーン長2,500メートル。このタイプは各種仕様に対応可能な設計を特徴とし，仏ブリタニー・フェリーなどが複数隻チャーターしている。オリジナルの全長214メートル型のほか240メートルのロング型，194メートルのショート型もある。環境規制強化の潮流の中，先端技術を導入した新船の独自調達が困難になりつつあり，ニーズに合致した本型は現在13番船まで建造が確定している。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（STENA RORO）