駿河湾の清水～土肥航路に就航しているカーフェリー富士（1,554総トン，2005年竣工）が，去る３月26日から金色の新塗装で運航している。「山の洲（やまのくに）」として観光などで連携している静岡，山梨，長野，新潟の４県が，土肥，湯之奥（山梨），金鶏（長野），佐渡の各金山を結ぶルートを「黄金KAIDO」と名付けて行なっている各種イベントの一環。徳川時代に土肥金山で採掘された金は，現在の駿河湾フェリーとほぼ同じルートで「葵の御紋」を帆に掲げた千石船で駿府に運ばれたという。これにちなんで「黄金KAIDO」プロジェクトのシンボルとして船体を金色に塗装し，客室にも金をあしらう改装を施した。船首には「葵の御紋」の旗を掲げて運航している。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（駿河湾フェリー）