サンディエゴでドック不足が発生
アメリカ西海岸カリフォルニア州のサンディエゴで,乾ドックの空きがない
ために艦の修理ができない事態が発生した。問題の艦は,4月11日に帰港した
強襲揚陸艦ボクサーBoxer LHD-4。
同艦はデプロイメント中に発生した右の舵の損傷を修理するため,乾ドック
に入れる必要があった。ところが,BAEシステムズ・サンディエゴ・シップ・
リペアのドックは沿海域戦闘艦のオークランドOakland LCS-24が,ジェネラル
・ダイナミクス傘下のナショナル・スチール&シップビルディング(NASSCO)
のドックは駆逐艦チャンフーンChung-Hoon DDG-93が入渠中で,空きがない。
代案として,オレゴン州ポートランドにあるヴィガー造船所が挙がったが,そ
こに向かう途中で通るウィラメット川の橋に,マストが触れる可能性がある。
そこで結局,乾ドックに入れないで桟橋に接岸したまま,ダイバーを潜らせ
て作業を実施することになった。