イタリア海軍向けの新造艦に関する話題
5月14日にフィンカンティエーリのリヴァ・トリゴーゾ造船所で,イタリア
海軍向け新型海洋観測艦(NIOM:Nave Idro-Oceanografica Maggiore)の起工
式が行なわれた。1975年に就役したアミラリオ・マニャーリAmmiraglio
Magnaghi(A5303)の代艦。
また,5月18日にフィンカンティエーリのカステッランマーレ・ディ・スタ
ービア造船所で,イタリア海軍向けの新型補給艦LSS(Logistic Support
Ship)ことブルカノVulcano級の2番艦アトランテAtlanteが進水した。同級は
フィンカンティエーリとレオナルドが合同で受注しており,アトランテは2025
年の引渡しを予定している。
5月25日にフィンカンティエーリのリヴァ・トリゴソ造船所で,イタリア海
軍向けFREMM(Fregate Europee Multi-Missione)フリゲイトの殿となる10番
艦エミリオ・ビアンキEmilio Bianchiが進水した。艦名は第2次大戦中に港湾
襲撃で活躍した海軍の潜水員にちなんでおり,その息女であるマリア・エリザ
ベッタ・ビアンキ氏がゴッドマザーを務めている。
すでに進水済みの9番艦スパルタコ・シェルガットSpartaco Schergatはム
ジャーノ造船所で艤装工程を進めており,2025年4月の引渡しを予定してい
る。