米海軍の新造補助艦に関する話題

 オースタルUSAは6月4日に,ナヴァホNavajo級航洋救難曳船の8番艦,ジ
ェームスD.フェアバンクスJames D. Fairbanks T-ATS-13の鋼材切出しを開始
した。艦名は,オジブワ族の先住民族出身で,シービーズで第13代目のマスタ
ー・チーフを務めた人物にちなむ。また,同級9番艦については6月18日に,
ナラガンセットNarragansett T-ATS-14と命名するとの発表があった。
 ルイジアナ州のボリンジャー造船所で建造中の同級2番艦チェロキー・ネー
ションCherokee Nation T-ATS-7は,6月8日に命名式が行なわれた。同級は
ポーハタンPowhatan級(T-ATF)3隻と,セイフガードSafeguard級(T-ARS)
2隻の代艦で,オースタルUSAとボリンジャー造船所で分担建造している。
 このほか,オースタルUSAでは6月26日に,新型の汎用揚陸艇LCU-1710の起
工式が行なわれた。
 ジェネラル・ダイナミクス傘下のナショナル・スチール&シップビルディン
グ(NASSCO)では6月21日に,ジョン・ルイスJohn Lewis級給油艦の6番艦ソ
ジャーナ・トゥルースSojourner Truth T-AO-210の起工式が行なわれた。艦名
は奴隷解放活動家にちなんだもの。同艦のスポンサーは,人権活動に関わり,
チルドレン・ディフェンス・ファンドの長を務めている,マリアン・ライト・
エデルマン氏。(Austal USA 2024/6/4,US Navy 2024/6/7,同2024/6/18,
General Dynamics NASSCO 2024/6/21)