●カタールが世界最大のLNG船18隻を中国で建造

 中国船舶集団(CSSC)とカタール国営のカタール・エナジーは先頃,世界最大の27.1万立方メートル型LNG船18隻の建造調印式を北京で開催した。受注価格は1隻当たり約3億800万ドル,総額約55億ドル(約8,617億円)に上り,一度の受注額としては世界の造船界で過去最大。CSSC傘下の滬東中華造船がすべて建造し,納期は8隻が2028 ~29年,10隻が2030 ~31年。同所が独自に設計した新タイプで「QCマックス」と称し,全長344メートル,幅53.6メートル,深さ27.2メートル,計画吃水12メートル。既存LNG船の最大船型「Qマックス」(26万立方メートル型)を上回って世界最大となる。18隻のうち9隻は中国の海運3社,招商局能源運輸(CMES。4隻),山東海洋集団(3隻),中国液化天然気運輸(CLNG。2隻)が,残り9隻はカタールのカタール・ガス・トランスポート社(ナキラット)が保有運航する。

                           (CSSC)