●ツバル向け貨客船「マヌ・シーナ」進水

 南太平洋の島嶼国ツバル向け貨客船の命名・進水式が7月9日,本田重工業佐伯工場(大分県佐伯市)で行なわれ,マヌ・シーナManu Sinaと命名された。約1,860総トン,470重量トン,全長約67.4メートル,船客定員200人で,11月下旬に竣工し,乗組員の航海訓練や修理などの研修を数週間実施した後,2025年の就航を予定する。本船はツバル国内海上輸送強化プロジェクトの一環として建造されたもので,プロジェクト費用約3,300万ドルのうち,アジア開発銀行(ADB)のアジア開発基金(ADF)から特別基金3,000万ドルが提供され,残りをツバル政府が拠出した。老朽化したマヌ・フォラウManu Folau(582総トン,2002年ジャパン マリンユナイテッド建造)の代船として,首都フナフティと周辺の島々,近隣国を結ぶ航路に就航する。海路のみに依存する住民生活の質的向上や経済発展への寄与が期待される。

                          (本田造船)