●川崎重工でもエンジン不正

 川崎重工は8月21日,国交省の要請による舶用エンジンの「NOx放出量確認試験における不正行為の有無等に係る実態調査」で,検査不正が確認されたと発表した。対象エンジン全674基のうち,舶用2ストローク・エンジン673基(日本籍船向け27基,外国籍船向け646基)で書換えを確認。残りの4ストローク・エンジン1基は書換えなしとした。燃料消費率を客先の許容値に収めるためとデータばらつき抑制のため検査装置を操作しており,NOx放出量に影響した可能性がある。同社はNOxとCO2規制への影響調査とともに,外部有識者による特別調査委員会で原因究明や再発防止策を検討する。