英海軍が新型対潜武器の調達に向けて動く

 英海軍が6月13日に,水上戦闘艦に搭載する長射程対潜兵器の調達計画,
LRAW(Long Range ASW Weapon)に関する情報照会(RfI:Request for
Information)を発出した。
 LRAW計画の狙いは,26型フリゲイトと31型フリゲイトの垂直発射システム
(VLS)に長射程の対潜魚雷投射手段を搭載すること。これら英艦のVLSは,
Mk41の中でも深さが最大となる「ストライク・レングス」のモデルを使用する
ため,トマホーク巡航ミサイルに相当するサイズまで対応できる。回答期限は
9月1日だが,候補になりうる製品はロッキード・マーチン製のRUM-139 VLA
(Vertical Launch ASROC)ぐらいしか存在しないのが実情である。
 イギリスではこのほか,スティングレイMod1対潜短魚雷に対する能力向上
・延命改修計画(SRMLU:Sting Ray Mid Life Upgrade)も走っており,6月
28日にBAEシステムズが,6,010万ポンド(7,600万ドル)のアセスメント・フ
ェーズ契約を受注した。改修後の魚雷はスティングレイMod2と称することに
なっている。(Naval News 2024/7/3,Breaking Defense 2024/7/2)