中国海軍向けに054AG型フリゲイトを建造中

 中船黄埔文沖船舶と滬東中華造船で,中国海軍向けに江凱JiangkaiⅡ型
(054A型)フリゲイトの改良型である054AG型の建造が進んでいる。まず,最
初の艦が中船黄埔文沖船舶で進水したが,さらに滬東中華造船でも2隻を建造
中。従来の054A型との目立つ相違点は,Z-20ヘリコプターの搭載を想定して,
ヘリコプター格納庫と発着甲板を拡大したこと。それと,前甲板の艦載砲を76
ミリのH/PJ-26から100ミリのH/PJ-87に変更した。
 対空捜索レーダーは相変わらず,背中合わせ2面構成の382型で,艦橋上部
にはXバンドの366型も備える。SAMはHQ-16用のVLSが32セル,CIWSはH/PJ-12が
2基。SSM発射機は4連装が2基で,YJ-83と推定されている。
 054型については別途,大幅にスケールアップして電測兵装も新型化した
054B型を滬東中華造船で建造しており,平行して2種類を建造していることに
なる。(Naval News 2024/8/14)