米海軍の新造艦に関する話題

 9月6日にオースタルUSAで,遠征高速輸送艦(EPF:Expeditionary Fast
Transport) ランシング LansingEPF-16の起工式が行なわれた。EPFの通算16
番艦,同フライトⅡでは3隻目にあたる。艦名はミシガン州の州都にちなんだ
もので,その関係からミシガン州知事のグレッチェン・ウィットマー氏がスポ
ンサーを務めた。
 ランシングという艦は,過去に護衛駆逐艦のDE-388があったが,これは航空
機整備兵のウィリアム・ヘンリー・ランシングにちなんでおり,由来は異な
る。
 同じ9月6日に,テクストロン・システムズで建造を進めている新型エアク
ッション揚陸艇SSC(Ship toShore Connector)の11 番艇LCAC-110 の領収が
実現した。同社はさらに,LCAC-111 ~ 123の13隻を建造中。
 9月13 日に,遠征用海上基地艦(ESB:ExpeditionarySea Base)ロバート
E.シマネクRobert E. Simanek ESB-7 の領収が発表された。建造所はジェネラ
ル・ダイナミクス傘下のナショナル・スチール&シップビルディング
(NASSCO)。
 このほか,ハンチントン・インガルス(HII)に対してアメリカAmerica級強
襲揚陸艦の5番艦ヘルマンド・プロヴィンス Helmand Province LHA-10が36
億7,337万ドルで発注された。すでに先行調達契約は発注済みだったが,今回
の契約で詳細設計と建造に駒を進める。(US Navy 2024/9/6,NAVSEA
2024/9/6,NASSCO2024/9/13,DoD Contracts 2024/9/24)