イタリア海軍向けの新造艦に関する話題

 フィンカンティエーリのラ・スペチア(ムッジアーノ)造船所で10月3日
に,PPA(Pattugliatore Polivalented’Altura)ことパオロ・タオン・ディ・
レヴェルPaoloThaon di Revel級の5番艦ジョヴァンニ・デッレ・バンデ・ネ
ーレGiovanni delle Bande Nere(P-434)の引渡しが行なわれた。同級で初め
てのFull仕様となる。
 一方,同社のリヴァ・トリゴゾ造船所では,イタリア海軍向け新型OPV
(Offshore Patrol Vessel)の1番艦で使用する鋼材の切出しが始まってい
る。これはフィンカンティエーリが51パーセント,レオナルドが49パーセント
を出資するOSN(Orizzonte Sistemi Navali)が4隻を12億ユーロで受注して
いるうちの一番手。2027年の納入を予定している。排水量2,400 トン,全長95
メートル,乗組員97名。このOPVでは,すでにレヴェル級の艦橋で導入してい
る,少人数での運航を可能とする「統合コックピット」を採用する。
(Fincantieri2024/9/24,Naval News 2024/10/3)