●川崎汽船のLNG燃料自動車専用船「ポセイドン・ハイウェイ」竣工

 川崎汽船LNG燃料自動車船ポセイドン・ハイウェイPoseidon Highwayが,10月1日,今治造船革亀事業本部で竣工した。川崎汽船が2021年9月に建造決定した7,000台積みLNG燃料自動車船8隻のうちの4番船で(他の3隻は中国建造),同社の新造自動車船で初めて,火災対策を講じた船として日本海事協会(NK)の消火・EV ノーテーションを取得した。77,509総トン,18,645重量トン,全長199.93メートル,幅38Dメートル,深さ38.76メートル,吃水9.3メートル,主機MAN B&W 6SGOME-C10.5-GI-EGRBP型ディ ーゼル1 基, 1 軸,航海速力18.25ノツト,船籍日本(出力,定員は非公表)。パルクヘッドレス構造の採用で幅広スロープを直線的に配置可能となり,走行経路の単純化が図られ安全性と荷役効率が向上。LNG燃料によりC02 25~30パーセント,SOxほぼ100パーセント,排ガス再循環(EGR)システム併用でNOx 80~90パーセントの排出削減を見込む。ちなみに,今治造船の丸亀事業本部としては初のLNG燃料船の建造であった。

                           (川崎汽船)