米海軍がHVPの試験を再開
米海軍は,BAEシステムズが開発した高速飛翔砲弾HVP(Hypervelocity
Projectile)の洋上試験を再開した。HVPは2018年にリムパック演習で,駆逐
艦デューイDewey DDG-105を用いて試射を実施するところまで話が進んでい
た。ところが,2022年度に予算が落ちて以来,作業は停止していたもの。
HVPはもともと,電磁レールガンでの利用を想定して開発した減口径弾で,
装弾筒を使い分けることで,レールガンに加えて陸軍・海兵隊の155ミリ榴弾
砲や,海軍の127ミリ砲にも対応可能。これをMk45 Mod4砲から撃った時の射程
は50浬(93キロ)となる。しかし,短砲身のMk45 Mod2では射程は40浬(74キ
ロ)にとどまる。このHVPに誘導パッケージを取り付けて経空脅威への対応を
可能とする,PFC(Precision Fire Control)計画も進んでいる。(Naval
News 2024/10/21)