●石垣市が「パンスター・ドリーム」を購入

 石垣市は石垣港と台湾の基隆を結ぶ定期航路を開設する。11月25日に韓国パンスターと,カーフェリー,パンスター・ドリームPanstar Dream(21,535総トン,船客545人,1997年竣工,元さんふらわあ くろしお)の買船契約を結んだと発表した。購入金額は約30億円とされ,国の沖縄離島活性化推進事業を活用する考え。購入者は石垣市の「商船やいま」で,市が主導して9月に設立され,社長に石垣市商工会の大濱達也会長が就任している。同船は現在釜山〜大阪航路に就航中だが,新造船の就航で引退後2025年6月に引渡しを受け,改装を経て秋の就航を目指している。計画では片道約8時間の夜行便で週3往復し,料金は1万円から数万円程度で検討されている。運航管理などは台湾のワゴン・グループに委託し,集客,貨物扱いを商船やいまが担う。市では農畜産物の輸出,台湾からの誘客など採算性や将来性を強調しており,運航初年度に年間5,000万円の黒字を見込めるとしている。

                        (PANSTAR CRUISES)