ブルガリア向けの新型コルベットが進水
ブルガリアのヴァルナにある造船所MTGドルフィンで12月12日に,ブルガリア海軍の新型コルベット(MMPV:Multipurpose Modular Patrol Vessel)の2番艦のスメリSmeli(11)が進水した。艦名は「勇敢な」という意味。同造船所は総額9億8,400万レフ(5億300万ユーロ)で2隻を受注している。ドイツのNVLグループが主契約社となり,そのNVLのOPV90をベースとする設計に基づき,MTGドルフィンで建造している。
先行している1番艦フラブリHrabri(12)は,2025年の第1四半期に領収試験を実施して,同年中に引渡しとなる見込み。こちらの艦名も「勇敢な」という意味。2番艦の引渡しはそれより1年後になるスケジュールが組まれている。排水量2,300トン,全長90メートル,幅13.5メートル,主機ディーゼル2基,2軸で速力24ノット,航続距離3,000浬/14ノット。兵装はOTOメララの76ミリ単装砲1基,SSM4発,VL MICA SAM用VLSが8セル,ラインメタル製35ミリ機銃ミレニアム,324ミリ短魚雷発射管を装備。センサーや指揮管制装置はサーブの担当で,シー・ジラフAWBレーダー,9LV指揮管制装置,CEROS 200方位盤,EOS 500電子光学センサー,SMEシリーズのESMといった陣容。(Naval News 2024/12/16)