フィンランドとブラジル向けに警備艦を建造
ポーランドのグダニスクにあるバルティック・オペレーターで12月3日に,フィンランド国境警備隊(FBG:Finnish Border Guard)向けOPVのうち2番船で使用する鋼材の切出しがスタートした。これは2014年に就役したトゥルヴァTurvaの改良型で,燃料に液化天然ガス(LNG)を初めて使用する。2026年の納入を予定している。
一方,ブラジルの国営造船所AMRJ(Arsenal de Marinha do Rio de Janeiro)では11月28日に,同国海軍向けマカエMacaé 級沿岸警備艦の5番艦ミラマールMiramar(P74)の起工式が行なわれた。2028年の就役を予定している。
このクラスは,PRONAPA(Patrol Ships Program/Programa de Obtenção de Navios-Patrulha)計画の下,仏CMNのVigilante 400 CL54をベースとして設計・建造している。INACE(Indústria Naval do Ceará)で建造したマカエMacaé(P70)が2009年,マカオMacau(P71)が2010年に就役。続いて,AMRJで建造したマラカナMaracanã(P72)が2022年に就役。マンガラチバMangaratiba(P73)は建造中で2024年4月に進水,2026年7月の就役を予定している。(Jane’s 2024/12/6,同2024/12/11)