インド海軍タルワー級バッチ3の1番手が就役

 12月9日にカリーニングラードのヤンター造船所で,インド海軍フリゲイト,トゥシルTushil(F70)の就役式典が行なわれた。同型艦タマラTamalaも艤装中で,いずれもタルワーTalwar級バッチ3に分類される。
 この2隻はもともと,ロシア海軍向けのアドミラル・グリゴロヴィッチAdmiral Grigorovich級(11356型)の4番艦アドミラル・ブタコフAdmiral Butakovと,5番艦アドミラル・イストミンAdmiral Istominとして,2013年に建造を開始した。ところが,翌年のクリミア併合が原因でウクライナ製のガスタービン主機が手に入らなくなり,宙に浮いていた。それをインドに転売することになり,インドがウクライナから直接,M7N1ガスタービン主機を買い付けることで竣工にこぎ着けた。
 さらに同型艦2隻をインドのゴア造船所(GSL:Goa Shipyatd Limited)で建造することになっており,これらは改良型のM7N2Eガスタービン主機を使うと報じられている。この2隻は,タルワー級バッチ4に分類される模様。(Jane’s 2024/12/9,Naval News 2024/12/9)