●五洋建設が洋上風力建設用作業船2隻建造へ
五洋建設は12月10日,洋上風力建設用の大型基礎施工船とケーブル敷設船の建造を発表し,2隻のイメージを公表した。2027年から本格化する洋上風力建設を視野に,世界最大級の5,000トン吊全旋回式クレーン装備の大型基礎施工船(HLV:Heavy Lift Vessel)および世界最大級の大型ケーブル敷設船(CLV:Cable Laying Vessel)を建造する。HLVは自航式で基本設計をオランダのウルシュタイン・デザイン&ソリューションが,建造はシンガポールのシートリウム社が担い,この1月に契約を締結し2028年3月引渡しの予定。建造費は約1,200億円。CLVはノルウェーのソルト・シップ・デザインが基本設計し,シンガポールのパックスオーシャン・グループが建造。すでに12月に契約を終え,2028年2月に竣工予定だ。5,000トン容量のケーブルタンクを2基備え,別注の埋設機やROVなどを含め建造費は約365億円,2隻トータル1,565億円のうち自社投資額は約790億円となる。両船ともバッテリー蓄電の導入やメタノールレディとし,カーボン・ニュートラルに対応させる計画。
(五洋建設)