■インドへの艦艇用空中線の装備移転を推進

 11月15日,防衛省は,日印防衛装備品・技術移転協定に基づき進められている,インドへの艦艇搭載用複合通信空中線(自衛隊における型式名NORA-50)の装備移転に関し,細目取極(MOI)に,日印間で署名したと公表した。NORA-50はユニコーン(UNICORN:UNified COmplex Radio aNtenna)と通称される“もがみ”型護衛艦搭載の複合アンテナで,FRP製の防護キャップの内側に,ESM,無線LAN,データリンク,IFF,タカン等の各種アンテナが収められている。本事業が実現すれば,わが国として,フィリピンへの警戒管制レーダーの移転に次ぐ,2例目の完成装備品の移転成功例となる。

 また12月25日,三菱電機はインド国防省傘下の防衛用電子機器等の大手製造企業であるバーラト・エレクトロニクスおよびインド国内での三菱電機の販売代理店であるメムコ・アソシエイツ・インディアと,三菱電機が製造する防衛装備品やその構成品の共同生産を含む協業に向けた3社間での包括的な覚書(MOU)を締結したとのプレス・リリースを発表した。