●「にっぽん丸」は新造船と交代し2028年引退へ

 2月15日の共同通信ホームページによれば,商船三井クルーズ(MOLC)の向井恒道社長が同日までに同社の取材に応じ,新造クルーズ客船2隻を早ければ2028年以降に順次導入し,就航中の“にっぽん丸”は引退させることを表明した。新造船はヨーロッパの造船所で建造され,投資額は資材高騰などの影響で計画時の約1,000億円を大きく上回るとの認識で,“にっぽん丸”については状態はよいがハード面での近代化が必要とし,新造船で代替して競争力を高める考えを示した。新客船については2022年11月,商船三井取締役会で35,000総トン級2隻の新造方針を決定し,1番船は2027年頃竣工予定としていた。

                       (商船三井クルーズ)