●ツネイシC&Fが世界初の水素燃料フェリーを建造へ
常石造船グループのツネイシ・クラフト&ファシリティーズ(ツネイシC&F)はこのほど,ベルギー海運大手のCMB(Compagnie Maritime Belge)社と水素燃料の内航フェリーを共同で開発し,建造すると発表した。予定船名はハイドロビンゴHydroBingo,19総トン未満,定員80名で,2021年に竣工し,日本の国内航路に就航させる計画。CMBは近年買収や合弁などで水素駆動技術の開発に注力しており,本船の主機には協業会社ボルボ・ペンタ(スウェーデン)製D13型を水素・軽油二元燃料用に改造した「ハイペンタ」(HyPenta)と称するエンジンを搭載する。環境負荷を低減する新技術として,水素使用率の向上や運航方法の開発に取り組み,水素燃料を利用したゼロ・エミッション船の確立を目指す。
(ツネイシクラフト&ファシリティーズ)