貴重な古地図をお台場で初展示!
海上保安庁は、外国製の貴重な古地図を11月29日(金)まで、お台場の海洋情報資料館で特別展示している。目玉の古地図は次の3点。
①ゲラウドゥス・メルカトルが1569年に作成した世界地図(初展示)
1889年にバーゼル図書館で発見された18図1組からなる世界地図を国際水路局IHB(現在の国際水路機関IHO)が複製し加盟国に配布したもの。ちなみにわが国は1921年に設立されたIHB原加盟国(18ヵ国)のうちの一国である。
②オスマン・トルコ海軍のピーリー・レイス提督が1513年に作成した地図(初展示)
1929年にイスタンブールの宮殿博物館で発見されたもので、コロンブスの新大陸発見からわずか20年後に制作されたにもかかわらず、米大陸の海岸線が細かく描かれている。海上保安庁は見やすくデジタル処理された複製品を2006年に、原本を忠実に再現したレプリカを2013年にトルコ海軍から提供され、今回は両方並べて展示されているが、後者は本邦初公開である。
③ドイツで1856年に作成された世界地図
欧米で作成された世界地図は大西洋が中心のものが多いが、この地図は太平洋が中心となっている。戦前、旧海軍が入手し海上保安庁が引き継いだもので、本国にも残っていない貴重なオリジナルを保護するため、戦後に作成されたレプリカを展示している。また、今年3月には日独友好の一環として、新たに作成された複製品が海上保安庁からドイツ連邦海運水路庁へ寄贈されている。
展示場所の海洋情報資料館は入館無料で、開館時間は月、水、金、日の10時から17時まで。また、希望者は海の情報室の担当者(海上保安庁OB)から解説を聞くことができる。最寄り駅はゆりかもめテレコムセンター駅。
詳細は下記を参照されたい。
https://www.kaiho.mlit.go.jp/info/kouhou/r1/k20190905/k190905.pdf