■中東海域に護衛艦派遣へ
各種報道などによると,政府は中東海域を航行するわが国船舶の安全確保のため,護衛艦1隻とP-3C哨戒機1機を派遣することで,12月12日現在調整を行なっている。派遣は防衛省設置法に基づく「調査・研究」を根拠とするもので,派遣海域はオマーン湾,アラビア海北部などの公海が中心となる。派遣部隊のうち,P-3Cについてはソマリア沖のアデン湾で,海賊対処に当たっているものを活用し,活動開始はP-3Cが年内,護衛艦が年明け後とされている。
なおアメリカを中心とする有志連合は,1月下旬から対イラン包囲網の一環として,海上の安全確保を目的とする「センチネル」作戦を本格的に始動するが,わが国は直接これには参加せず,情報提供のかたちで連携していく方針とされる。