●日本郵船,川崎重工など5社 高出力燃料電池船を開発へ

 日本郵船,川崎重工,東芝エネルギーシステムズなど5社は9月1日,高出力水素燃料電池(FC:Fuel Cell)搭載船の実証実験を開始すると発表した。商業利用可能なサイズのFC搭載船を開発し,水素燃料の供給を伴う実証運航を実施するもので,具体的にはこの9月から150総トン級のFC搭載中型観光船(旅客定員100人程度)と水素燃料供給に関するフィージビリティスタディを開始し,次いで2021年から本船および供給設備の設計に着手,23年から建造,製作をスタート,24年に横浜港にて実証運航を行なう計画。燃料供給を伴うFC搭載船の実証運航は日本初の取り組み。FC動力の導入により航海中の温室効果ガス(GHG)排出量を100パーセント削減することが可能となる。この事業は国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)助成事業に採択された。

                            (日本郵船)