●郵船など3社 アンモニア燃料タグボート開発へ
日本郵船は9月3日,IHI原動機や日本海事協会(NK)と共同で世界初のアンモニア燃料タグボートの実用化に向けた共同研究開発契約を締結したと発表した。燃焼時にCO2を排出しない燃料としてのアンモニアが,経済性と供給安定性の面から注目されていることから,アンモニアと重油を利用できる二元燃料機関の開発と,これを搭載しての運航面の研究を進めるもの。日本郵船が船体および燃料供給システムの研究・設計と運航手法の検証を,IHI原動機がアンモニア燃料機関と排ガス後処理装置の研究設計,NKがアンモニア燃料タグボートの安全性評価をそれぞれ担う。アンモニア舶用機器の実用化と運航手法の確立は,わが国国際海運の脱炭素化に大きく貢献することが期待される。
(日本郵船)