●ロシアの原子力砕氷船「アルクチカ」竣工
ロシアの新しい原子力砕氷船シリーズの1番船アルクチカArktikaが,去る9月22日,建造所のバルチック造船所で竣工した。ロシア国営のアトムフロート(原子力船運航企業)が建造したもので,「プロジェクト22220」として,本船に続いて4隻を建造する予定。排水量33,540トン,28,494総トン,全長173.3メートル,幅33.0メートル,深さ15.2メートル,吃水10.5メートル。主機はRITM-200型原子炉2基によるターボ・エレクトリック(電動機3基,3軸)で,出力97,892馬力(72,000キロワット)を発揮し,航海速力22.0ノット,連続砕氷能力3メートル,乗員は75名である。建造所のあるサンクト・ペテルブルグから母港ムルマンスクへ,テストを兼ねて回航の途中,10月3日に北極点に到達している。今後,北極海航路の啓開や北極圏の資源開発などの支援に従事する。
(UNITED SHIPBUILDING CORPORATION)